「学力」の経済学
- ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに対して与えるべきだ。
- 学力が高いという「原因」が、自尊心が高いという「結果」をもたらしている。
- 学生の自尊心を高めるような介入は、学生たちの成績を決してよくすることはない。
- 子どもが、1日1時間程度、テレビを観たりゲームをしたりすることで息抜きをすることに罪悪感を持つ必要はありません。
- 「勉強するように言う」のは親としても簡単なのですが、この声かけの効果は低く、ときには逆効果になります。エネルギーの無駄遣いなので、やめたほうがよいでしょう。
- 実は、学力の高い優秀な友人から影響を受けるのは、そのクラスでもともと学力の高かった子どものみなのです。中間層やもともと学力の低い子どもたちは、何ら影響を受けないことが分かっています。
- どの教育段階の収益率がもっとも高いのか、と聞かれれば、ほとんどの経済学者が一致した見解を述べるでしょう。もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。
- 重要な非認知能力:「自制心」「やり抜く力」
- 「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて、努力によって後天的に伸ばすことができる」ということを信じる子どもは、「やり抜く力」が強いことがわかっています。
- 少人数学級は学力を上昇させる因果効果はあるものの、他の政策と比較すると対費用効果は低い政策であることも明らかになっています。
- 学校で平等を重視した教育- 「手をつないでゴールしましょう」という方針の運動会など – の影響を受けた人は、他人を思いやり、親切にし合おうという気持ちに「欠ける」大人になってしまうことが明らかになっています。
- ある子どもを、ほかの子どもや集団と比較するのではなく、過去のその子自身と比較して昨日より今日、今日より明日と伸ばしてやれる先生こそが、「いい先生」なのです。
- 最近の研究に限ってみれば、教員研修が教員の質に与える因果効果はないという結論が優勢です。 「教員免許を持っているかどうがが子どもの学力に与える影響は非常に小さいのにもかかわらず、教員免許を持っている教員同士の質の差はかなり大きい」
幼児教育は意味があるのか?というのが昔から議論されているが、一応の結果は既に出ている。
・認知能力(IQ等)→効果なし
・非認知能力(社会性等)→効果あり
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